今回は、背骨や骨盤など、体の歪みについて、原因や対策方法をご紹介します。
背骨や骨盤が歪むと、体には様々な不調が起こります。
- 腰や背中の痛みや違和感がある
- 肩や肩甲骨周りが凝っている
- ちょっと動いただけなのに疲れる、また疲れがなかなかとれない
- 長時間座っていられない
- 内臓の不調(便秘や下痢になりやすい)
- 神経の不調(手足のしびれ)
などなど、これだけを見ても「歪み」って恐ろしくなりますよね。
そもそも、なぜ背骨や骨盤などの、体は「歪む」のでしょうか?
骨盤や背骨が歪む7つの原因
- 長い時間の悪い姿勢
- 偏った体の使い方
- ストレス
- 内臓の不調
- 外的要因(衝突など外からの外力)
- 気候、気圧の変化
- 動きの癖
理由①長い時間の悪い姿勢
長い時間、悪い姿勢でいると、普段より伸びている状態の筋肉と緩んでいる筋肉があります。
伸びている筋肉は いつもより多く圧力がかかっていて張った状態です。反対に緩んでいる筋肉は いつもより圧力が少なく縮んだ状態です。
そして脳が 各々の状態が『普段の状態』と勘違いしてその状態を維持しようとします。
張った筋肉の内側は ギュッ!と引っ張られた状態なので血行が悪くなり筋肉が固まってしまい、縮んでいる筋肉もそのままの状態で固まっちゃうんです!
これは、長時間の悪い姿勢による「脳への間違った情報の擦り込み」が原因です。
その対処法は?
例えば机でパソコン仕事やスマホ、読書など前傾姿勢を長時間続けたとすると、その状態と反対方向になる姿勢をとります。
伸びている筋肉は縮める方向に、縮んでいる筋肉は伸ばす方向に。それを端(手先)から中心(体幹)の順にゆっくりと戻していきます。
できる限りゆっくり、ゆっくりと動かしましょう!!一気に早く戻してしまうと体が抵抗を感じてしまい反射的に元の状態に戻ろうとします。
ポイント
・意識的に長時間悪い姿勢を続けない
タイマーなどを使い、30分とか 1時間とかで必ず1回体の態勢、ポジションをリセットしましょう!!
・逆姿勢は超・超ゆっくり行う
一気に、急激に伸びをすることにより、脳がびっくりして固めてしまいます。脳に気付かれないように、できるだけゆっくりと息を吐きながら行いましょう。逆の態勢になったら 5呼吸間キープしてくださいね。
理由②偏った体の使い方
人には、右利き・左利き、得意・不得意な動き、強い・弱いなどの「差」があります。
たいていは右利きの人は、ボールを投げるのは右手、ラケット振るのも右手という方が多いと思います。と言うことは、いつも同じ側を使っているということになります。
なので左右に付く筋肉の強さや太さ、弾力などに違いが現れます。いわゆるアンバランスな身体づくりをしているという事です。
これも「歪み」の原因です!
その対処法は?
ズバリッ!左右対称にすること。まんべんなく筋肉のバランスをとることです。
一流選手になるほど、左右対称や全身のバランスということを気にかけています。プロゴルファーでも逆のスイングをあえて繰り返したりしています。
「左右対称」は文字通り 左右同じ動きをすることでできます。(なかなか難しいですが、、、)
「全身のバランス」というのは 主に使う筋肉だけでなくその運動や使い方にこだわらず、まんべんなく筋肉を鍛えることなのです。(筋トレとは違います)
ポイント
「左右対称」、「全身のバランス」といっても完璧には不可能です。アンバランスに使った身体をリセットするために、仕事や作業の合間や運動後に①で述べたリセット方法で脳が記憶してしまう前に全身のバランスを戻しましょう!!
準備体操は重要ですが、整理体操も同じくらい大切だと覚えていてくださいね。
理由③ストレス
背骨や骨盤の歪みとストレスって関係するの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
人間はストレスを感じると身体を縮めたり、強張らせてストレスから身を守ろうとします。それは、精神的ストレスであっても 肉体的ストレスであっても同様に起こります。
恐怖を感じると丸まって縮こまったり殴られそうになったらそこに力が入ったり無意識で行っていることが多いです。
そしてこれはストレスの大小だけではなく、繰り返し感じることや起こることで習慣的になってしまいます。
ストレスの症状がでるのは首回りに多く出ます。首周りの筋肉が硬直(固まる)ことにより首の傾斜角が大きくなり猫背傾向になります。これを放っておくと、うつ病や自律神経失調症などに移行していく場合が多いので気をつけけましょう。
その対処法は?
ズバリッ、ストレスを感じないこと!なんですが、かなり難しいことですよね。私は絶対無理です 気が弱いもので、、、ストレスはあるもの!を前提にしてストレスを吹き飛ばす!それ以上に愉快になる!方法がおすすめです。
自分に合った「気分転換方法」を見つけることが一番の近道です。個人的には体を動かしなができることをおすすめします。
ポイント
ストレスを溜めないための気分転換は、
・身体を動かす
・環境を変える
・好きなことをする
・思い切り笑う!
・思い切り泣く!
などなど、ポイントは、全く違うことに集中する!という事です。おすすめは、新鮮な空気を吸って、軽く汗をかいて、思い切り笑う!!です。
理由④内臓の不調
背骨や骨盤が歪む原因のストレスと同様、「内臓の不調と体の歪みって関係するの?」と思う方は多くいらっしゃるかもしれません。
内臓は 私たちの体の中のほとんどのスペースをとっています。心臓、肺、小腸、大腸などはわかりやすいですが、肝臓、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、子宮なども含め、内臓は動いています。
内臓が悪くなると、この動きも悪くなり互いに引っ張りあったり押し合ったりします。
その全身の内臓が動くことにより、引っ張りが骨格筋にも影響を与えます。
また、痛みがある場合はストレスの原因になります。
そして「歪み」の原因となるのです。
その対処法は?
内臓疾患になった場合は、専門医に診てもらうのが良いと思います。予防策として、食事は塩分摂取量、甘味、辛味、冷たいもの、暴飲暴食などに気をつける。他には体を冷やさない、喫煙など自己管理が大切です。
ポイント
季節によって予防法は変わりますが、いつも自分の体や内臓をいたわる気持ちをもって毎日を過ごせるといいですね。
理由⑤外的要因(衝突など外からの外力)
外的要因とは、誰かと・車と衝突(打撃、ぶつかり)した、腕を引っ張られた、ジャンプした、踏ん張ったなど、突然または一瞬で強い力を受けた状態です。
人間の体は本能的にダメージを受けないように筋肉を硬くして身を守ったり筋肉を縮こまめたりします。その衝撃が強ければ強いほど 普段出せないぐらいのパワーを発揮します。
そのパワーは凄いので、ときには筋肉や腱を断裂(切る)したりします。そこまでいかなくても十分に体が歪む原因になります。また、何日後かに症状が出てくる場合もあります。
その対処法は?
衝突や突発的な出来事があった、歩行中に誰かとぶつかった、つまづいて踏ん張った、落ちそうになった荷物をキャッチした、重たい物を踏ん張って持ち上げた、などなどの場合はできるだけその日のうちにアンバランスに使った身体をリセットする「整理体操」が必要です!
ポイント
脳が記憶してしまう前に全身のバランスを戻しましょう!!
理由①でもご紹介した通り、日常生活においても、リセットしてくれる整理体操は大切なものだと覚えていてくださいね!
理由⑥気候、気圧の変化
季節の移り変わり目や温度や湿度、気圧や風などによって体調に変化をもたらし、それは背骨や骨盤の歪みにも影響します。
台風の前など、気圧の変化により自律神経系に異常をきたし頭痛や吐き気がしたり、体が重怠くなったりという症状がでる方は多くおられます。また、湿度が高いときにも同じ様な症状を訴える方もおられます。
主に体の弱い方、体に疲れがたまっている方、また敏感な方などは変化を感じられると思います。これは、それぞれの気候の変化から体を守るためにストレスと同様に身体を歪めてしまいます。(肉体的ストレス)
その対処法は?
気分が優れない時は、なるべく安静にしているのが一番です。それが難しい場合は、エアコンなどで温度調節をし、加湿器や空気清浄機などで湿度やクリーンさを確保してください。
気圧の変化はある時間を過ぎると落ち着いてきます。
ポイント
・できるだけ安静にする
・湿度や温度を調節する
・気圧の変化を感じているときは眠気も伴うので運転など気をつける
・歪んだ体をなるべく早く矯正する
理由⑦動きの癖
以前にご紹介しました②偏った体の使い方に似ているのですが、ちょっと違います。
②では同じ行動や動き方など作業やスポーツなどの場合です。今回は、本人が気が付かないうちに行っている行動や使い方というものです。
ボールを投げる。ボールを蹴る。ボールを打つ。皆が同じようにする動きや行動でも、それぞれの人のやり方は全然違っています。
歩く後ろ姿や、シルエットだけで誰があるいているのかが分かる!というのはその人の個性ある歩き方、いわゆる癖だからです。
このように個性あるアンバランスな動き方を長年続けていると、そのまま固まっちゃって自分ではどう仕様もなくなってきます。
これが癖で体が歪む原因なのです。
その対処法は?
自分の動き方を客観的に観察したり、他の人に見てもらって指摘を受けてください。
そして意識をもってその動作を変える!というのが対処法ですが、無意識でなっているので、なかなか直していくには時間がかかります。
根気よく、地道に頑張る!しかないのですが、まずは姿勢改善の施術を受けて体に記憶させて、その上で自己管理を行うことが一番の近道だと思います。
ポイント
・左右のバランスを整える
・正しい身体の使い方を理解する
・鏡を使って視覚としてチェックする
・特定の動きの動画をスマホで撮影し見てみる
・他の人に見てもらって評価してもらう
・素直な気持ちで受け入れる
まとめ
いかがだったでしょうか?今回ご紹介した以下の背骨や骨盤の歪みの7つの原因は、自分で気づいていないものもあると思います。
- 長い時間の悪い姿勢
- 偏った体の使い方
- ストレス
- 内臓の不調
- 外的要因(衝突など外からの外力)
- 気候、気圧の変化
- その人の癖
自分自身の心や体を意識する時間を少しでも長く取り、体を動かしたり、動作を確認してみたりすることが、自分自身の歪みの気づきと、それを改善するきっかけになります。
そして、体の不調がある場合は、背骨や骨盤に歪みが生じている可能性が高くあります。
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